中国漢方のお話(6) ココロとカラダの悩み解決

先手必勝!花粉症…花粉症は予防が一番。

花粉症、鼻炎、アレルギーの漢方、漢方薬


山形県東根市神町中央通り 土屋薬局 薬剤師・国際中医師 土屋幸太郎

サンデータイムス2月2日号より、土屋薬局が取材を受けたページを紹介します。





花粉症対策で大切なのは「予防」

花粉が猛威をふるってからでは、治しにくくなります。

シーズン前から予防することが、例年よりも症状を軽くしたり、
発症をおさえることを可能にします。

中医学を上手に使って 今年の花粉シーズンを乗り切る方法を、
土屋薬局(東根市神町)の土屋幸太郎先生に伺いました。





先手必勝!花粉症 花粉症は予防が一番。


◎バリア力(りょく)


東洋医学では、ウイルスや細菌、花粉など、
体に侵入し 害を与えるものを 「外邪」といいますが、
この外邪から 体を防衛するボディーガードの役目をしているのが
「衛気(えき)」です。

この衛気が エアカーテンのような見えないバリアとなり、
皮膚などの体表面、外界とつながっている鼻や口、そこから続く肺や腸などを駆け巡り、
ウイルスや細菌などの外敵の侵入を防ぎます。

このバリアを強化すること、つまり免疫パワーを充実させ、
外敵の侵入を防ぐことが 「バリア力」です。





◎ 「バリア力」不足が花粉症の原因に


花粉症は 「バリア力」の強弱と大きな関係があって、
バリアの力が弱くなると、鼻や のどの粘膜が過敏になり、
花粉にも反応しやすくなります。

バリア力は 睡眠不足や過労、ストレス、偏食や過食、運動不足などの体力の消耗、
バリア力の「原料」である栄養の不足で弱くなってしまいます。

冬に風邪をひいて 呼吸器がダメージを受け、
鼻やのどに 十分なバリアが張れないと
春の花粉症悪化にも つながってしまいます。


東洋医学では バリアのもとである「衛気(えき)」は、
「肺」「脾」「腎」からなると考えています。

実際の臓器そのものではなく、
「肺」は 鼻や口からの呼吸と 汗腺の開閉などをコントロールする呼吸器系を指し、
呼吸によって 「衛気」を全身に運びます。

「脾」は 胃腸などの消化器系を指し、
飲食物を 消化・吸収しエネルギーである「気」に変える役目をします。

偏食や過食で 消化・吸収力が低下すると、充分なパリアが作りだせないのです。

「腎」は成長や発育などをつかさどり、体を守る「衛気(えき)」の貯蔵庫です。

過労やストレス、睡眠不足などで 「腎」が弱ると
貯蔵されているエネルギーが消費され、
バリア力が低下してしまいます。





◎今から防ごう花粉症


シーズン中の花粉症を防ぐには、シーズン前からのケアが大切。

「衛気」を充実させ、バリア力を高めるには1〜2ヶ月が必要です。

まず規則正しい生活をすること。

バリア力は 昼間体が目覚めているときは 体表面を駆け巡り、
夜寝ているときは 体の内側の組織や 内臓を守ると考えられています。

このリズムが乱れると体調を崩しやすくなります。

次に食生活の乱れを治すこと。

偏食、過食は トラブルを招きます。

のどや気管支などの呼吸器系は、
「肺」を潤す(潤肺)作用のある新鮮な野菜や 果物で水分補給を。





◎冷えもバリア力の低下の一因に


冷たいものは避け、にら、黒砂糖、とり肉、海老など
体を温める食材で 「腎」を守りましょう。

シナモン、コショウ、カラシなどの香辛料、
ネギ、ショウガなどの香野菜には、
体を温めながらウイルスや細菌を体外に追い出す作用があります。

食欲がない、下痢を繰り返すなどの症状には、
まずバリアをつくり出す消化器系を整えましょう。

さつまいも長いもなどのイモ類や納豆、かぼちゃなどがオススメです。


漢方では 衛益顆粒を使います。

バリア力を高める効果があるので、
免疫機能が改善されて アレルギー反応が起こりにくくなり、
花粉症の症状を軽くしたり 発症を予防できると言われています。

シーズン前の1〜2ヶ月には、ぜひお試しを。





◎でもなってしまったら?


花粉症になってしまったら、
バリア力を高める 衛益顆粒を中心にして、
鼻水が透明で 水っぽい症状には 呼吸器をあたためる 「小青竜湯」を。




小青竜湯12包 1470円(税込みです)…飲みやすい粉薬です。小青竜「湯」ですから、ぬるま湯で服用すると効果的。水鼻で、ズルズル鼻水が落ちるときになどに服用します。


のどが痛くて鼻水が粘っていて 目が充血しているときには、
アレルギーによる炎症などの熱をさます 「天津感冒片(涼解楽)」を使用します。




天津感冒片80錠 2446円(税込み)…1回4錠を1日3回服用します。

のどが痛い風邪
、のどの赤みを伴う花粉症に効果的です。

アレルギーを緩和しますので、アトピー性皮膚炎の炎症やにきび、湿疹などにも応用されます。





涼解楽12包 2100円(税込み)…上記の天津感冒片と同処方です。

天津感冒片の錠剤を服用しやすいように、粉薬にしたものです。



今から 普段の生活を改善し バリア力を強化すること、
「敵」から身を守ること(外出時にはマスクする、ふとんは外に干さない、うがいをする)などが
花粉症対策には大切です。

(花粉症の症状は、風邪(カゼ)の赤いカゼと似ていますので、
同じ漢方薬の天津感冒片や涼解楽を使うという訳ですね。
専門的には「異病同治」といいます。「カゼ、早く治そう!」も参考にしてください)








衛益顆粒90包です。



衛益顆粒の原点名は、「玉屏風散(ぎょくびょうぶさん)」です。

「屏風(びょうぶ)」とは、体を屏風を立てて、邪気(病気の原因)から守ります。

「玉(ぎょく)」とは、まさに「玉(ぎょく)」のように素晴らしい処方だという意味です。





衛益顆粒12包 1365円(税込み)です。

飲めるかどうか分からない。試してみたい!という方にお勧めなのが、12包お試しタイプです。




花粉症対策の漢方薬には、「バリア力」をアップしましょう!

抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤などは、対症療法です。

眠くならず、カラダにやさしい漢方薬を上手に試してみませんか?

免疫力アップは、「バリア力」の強化から。

ガンや風邪の予防にもつながります。


花粉症の強い味方!土屋薬局

漢方相談は、
漢方相談室のフォームファックス(0237−48−1477)
お電話(0237−47−0033、0237−48−2550)
で。